ミネラル ファンデーションのウソとホント
ロレアル、P&G、エスティローダーは、資生堂と共に四大化粧品会社として勢力を伸ばしています。
日本の化粧品メーカーでは、資生堂以外にもコーセーやカネボウなどが事業展開しています。
コーセーは資生堂に先駆けて、八八年に外資として初めて中国で中国向けブランド「アブニール」の現地生産を開始しました。
プレステージのチャネルを中心に、量販店にも販路を広げています。
○三年の売上局は六〇億円、前年比17%と好調です。
カネボウも九二年に中国での販売を開始、「アクア」という中国向け専用ブランドを、プレステージのチャネルを中心に展開しています。
マス対策としては、中国最大の医薬品グループである三九企業集団と共同出資し、合弁会社を設立しています。
合弁会社では専用ブランドを開発し、ドラッグストアを中心に販売、○五年には北京、上海、広州のドラッグストアを中心に展開します。
三年後には取扱店五〇〇店、店頭売上七〇億円を目指しています。
一方でカネボウは、○五年にはアクアの原料を輸入する際、関税の未納や、検疫手続きの提出書類に不備があったため、販売活動の停止を受けました。
花王も「ソフィーナ」を○四年からプレステ犬ン市場に投入しました。
直営の一号店を上海に開設し、対面販売を行っています。
○七年までに、高級百貨店五〇店舗の導入と売上一〇億円を目指しています。
中国市場へは、欧米系化粧品メーカーも日本企業以上に虎視耽々と戦略を練っています。
中国市場では、資生堂と共に世界四大化粧品会社といわれるロレアル、P&Gがしのぎを削っています。
ロレアルはロレアルブランド以外に、ランコム、ヴィシー、メイペリンなど、一〇種類もの国際的ブランドを投入しています。
さらに○三年には中国内ブランドの「小護士(ミニナース)」を買収しました。
ミニナースは国産三大スキンケアの一つで、市場シェアが五%あったブランドです。
この買収は中国国内では大きな話題となりました。
さらにコー石傘下にあった地場ブランド「羽西」をも買収しています。
P&Gは中国でも人気の「sK−n」と「玉蘭油」というブランドを擁しています。
今後はロレアルに対抗し、有力な地場ブランドをいかに取得するかがポイントになるでしょう。
エスティローダーは、やはりプレステージ市場に特化し、エスティローダーとクリニークの両ブランドで高級品市場を開拓し、すでに全国十余りの大都市に四三ヶ所のカウンターを開設しています。
ロレアル、エスティローダーは、本国以外の売上高がすでに50%に達している。
中国ビジネスにおいては法規制、模造品などの諸問題があります。
さらに販売員の教育など、人事面での課題も山積しています。
反日感情も無視できません。
中国ビジネスの問題点は多数あります。
中国は共産国家が資本主義経済を運営するというジレンマのもとに成り立っていますので、国家や法律の問題が常につきまといます。
突然、一夜のうちに法律が改正、施行されることもあるのです。
メナードも、九四年に中国進出の際、日本で培った訪問販売方式で事業を始めました。
当時アムウェイなどのマルチ販売が問題となり、訪販自体がマルチと同一視されるようになって、九八年に訪販禁止。
になりました。
現在では、直販を中心とする完全な店頭販売に方向転換を余儀なくされています。
貿易関係の規制も多く、一般企業には輸人権は認められていません。
輸入には高関税がかかり、外貨の持ち出しも手続きが困難です。
薬事関係の申請も煩雑で、申請費用も高額、申請期間も長く、申請手続きも面倒です。
外国投資会社は自社生産商品しか販売できず、輸入品販売会社は中国国籍を持った者しか設立できません。
模造品の横行にもブランド化粧品は頭を痛めています。
資生堂と取引のない百貨店に偽物の資生堂カウンターがあり、模造品を販売していたりします。
精巧に作られていますので、本物と見分けが付かないほどです。
偽物による肌トラブルなどが発生して、本物を販売する化粧品会社にクレームが来ることも人材面の苦労も大きな問題です。
販売員はサービスに対する意識がありません。
一般商品の販売では商品を投げて渡す、おつりも投げるなど当たり前です。
「自分たちの給与は顧客から出ているものだ」という、日本では当然の気持ちが中国人販売員にはまったくありません。
このような習慣のもとで、販売時の礼儀やマナー、顧客へのおもてなしの心を美容部員に教えていくことはたいへんなことです。
日本の大手化粧品会社の場合、たいてい日本から日本人スタッフを中国に派遣して教育を行っていますが、この販売員教育が一番難しいことのようです。
さらに人事の現地化、マネージャークラスの育成など、人事関係にまつわる問題が山積しています。
このように、中国ビジネスには様々な課題があります。
さらに反日感情。
の問題もまた、見過ごすわけにはいきません。
現在の中国経済自体がバブルであると見る向きもあり、予断を許しません。
筆者の経営する美容部員養成のスクール、TOKYOビューティアドバイザースクールでは、中国人の生徒の受け入れも行っています。
日本の化粧品会社が今後中国へ進出することを予想して、日本独特の化粧品販売方法を理解できる中国人の人材を作ることが、日本の化粧品会社にとって非常に役に立つと考えてのことです。
昨年は、Sさんという中国出身の女性を生徒として受け入れました。
彼女はお世辞にも日本語が達者とはいえませんが、かなり理解もできます。
中国でメイクアップ学校に通っていたこともあり、化粧品については大変興味を持っていました。
中国では、フランスの化粧品会社に入社することもできたのだそうですが、せっかく日本語もできるので日本の化粧品会社に入りたいと考え、その準備のため当校に入学しました。
日本の化粧品会社に必要な知識は随分多いと彼女は戸惑っていましたが、中国と日本の違いで最も苦労したのは、接客・サービスについての考え方の違いのようでした。
中国では買う人と売る人では圧倒的に売る人の立場が上だそうです。
売る人は「売ってやっている」という態度が当然のようで、つり銭を投げて返すことなど日常茶飯事です。
日本のように「お客様は神様」というような発想はまったくありません。
日本の接客が丁寧で、お客様重視であるということを理解するのに苦労したようです。
当校の販売トレーニングではロールプレイをやりますが、彼女は日本語がまだうまくないこともあって、「いらっしゃいませ! 何しに来た!」とお客様役の生徒に声を掛け、一同大笑いとなりました。
そんな彼女も大いに努力をして、当校で日本式の化粧品販売員としての勉強を積み、卒業後はカネボウ化粧品の国際部に入社することができました。
現在も、日本と中国の化粧品ビジネスの橋渡しをする仕事に就いています。
皮膚科医が独自に開発した化粧品「ドクターズコスメ」が人気となり、スキンケア市場に新しいジャンルを築きました。
最近は深刻な肌トラブルに悩む若い女性が増え、皮膚科医に通院して治療する人も増えてきました。
また、お金をかけてでも、もっと美しい肌を保ちたいと考える多くの女性が形成外科、美容外科に通うようになりました。
このようなクリニックでは、レーザー治療などの美容機器で肌治療を行います。
